ボジョレー・ヌーボー解禁から1週間

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ボジョレー・ヌーボーがだんだん店頭から無くなってきている。今年は、例年よりもなんか盛り上がっていなかったような感じがするのは私だけか?

また、いろいろなブログを見ているとちょっと気になる内容が書いてあった。

それは、

ボジョレー・ヌーボーは、日本人が踊れされいるだけ!!もっとおいしいワインがあるのにみんなみんなヌーボーといい、まずいワインを飲んでいる。もっと日本人も本来のワインの味がわかるようになってほしいものだ。

といった内容である。
このようなことを思っている方は結構いると思う。私も以前はこのような感じを多少は持っていたのは事実である。

しかし、今は違う!!

確かにボジョレー・ヌーボーと同等価格のワインとワインの味を比べるとその通かもしれない。

しかし、これは私の意見であるが、この比べる対象が違うと思う。

[ボジョレー・ヌーボー とは]

 「フランス・ブルゴーニュ地方ボジョレー地区でその年最初に採れた赤ワイン」
のことで葡萄の種類はガメイ種を使うことが法律で義務づけられている。

 通常、ワインは2~3年熟成させるのを2~3ヶ月の早仕込みで出荷する。

 もともとは、その年のワインの出来をみる意味があったが、、
各地のワイン通の人達が競って解禁日に飲めるよう取り寄せたことから、
世界各地でもお祭気分で解禁日に飲むことを楽しむようになった。

 その年の11月の第3木曜日に販売が解禁される。
日付変更線の関係で、先進国ではオーストラリアに次いで日本はいち早く解禁日 を迎える。

この通り、ある意味特殊なワインである。
また、それ以上に毎年飲める日が11月の第3木曜日と決まっており、考え方としてヌーボーの季節になったんだって感じられる。

私はこのことが大事なことだと思う。いつもよく飲む自分の好きなワインと比べて”あんなヌーボーのどこがおいしいのか??”ていう問題ではないと思う。

年々食べ物に関して季節感が無くなってきているのではないだろうか?
わたしが子どものころは、よく耳にした言葉に”初物(はつもん)”という言葉あったが、今では死語になったのか?

子どものころは、季節感を感じる食べ物をその季節の最初に食べる日に親は食卓に並んだその食べ物を見て”初物(はつもん)やなぁ”と言っていた。

でも今私がその親の年代になってそんな言葉言ったことがない。
すっかり忘れている。

というのもほとんどの食材が今年中いつでも食べられる。
また、逆に季節の出始めのころはその食材は高いからあえてあまり買わない。
でも子どものころにその”初物(はつもん)やなぁ”という言葉を覚えている私は多少その食材で季節感を感じられている。

しかし、”初物(はつもん)やなぁ”という言葉を知らない私の子どもは、大人になったら食材で季節感を感じることがあるのだろうか?

すべてそれは私たちの責任であると思う。

そんな中、日本中を騒がしているボジョレー・ヌーボーは、躍らせれているがゆえにその忘れかけている食材の季節感とおなじような季節感を感じられるのではないだろうか?

そのためにも、毎年踊らされてボジョレー・ヌーボーを飲んで”もうそんな時期になったんや!!”なんて季節を感じてほしいものだ。

 



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