共同購入クーポンサイトに対する問題はあるが購入希望者が多いため成立しているのでは?

年末年始に問題になった10,500円のおせち料理で話題になった共同購入クーポンサイト。

確か昨年8月にグルーポンの前身「Q:Pod」の時、マスコミなどで共同購入クーポンサイトが話題になっていた。

格安でいろんな店を体験できるお得なクーポンとして。
その時のユーザーへの注意ポイントとして指摘されていたのは、

クーポン購入後、そのお店がつぶれてしまっても返金されない。

という点を指摘されていた。

当時は、マスコミは話題性をクローズアップすることで、評判の悪さより、評判の良さをクローズアップしていたような感じもある。

そして、その「Q:Pod」が「グルーポン」に返信していた。
このことで、以前は東京中心のクーポンであったが、そのクーポン販売店舗が全国に広がっていった。

そんな中、10,500円のおせち料理で話題になった。

この問題で、おせち料理を作ることの難しさを指摘する意見も飛び交っていた。
「原価計算して設定したおせち料理は年末にその原価計算で作れない。年末には、仕入れ原価も上がり、入手困難にもなる。」
だから、こんなことに。

この問題が落ちついてきた先日、こんな記事を見つけた。

なんと21,000円のおせち料理を再現したところ、「多めに見積もっても2203円で作れた」とのこと。

http://news.livedoor.com/article/detail/5273281/

こんな事を再現する方もいるのである。

しかし、グルーポンの実情を考えると、21,000円の商品の原価が2,203円ぐらいでないと利益がでないようなシステムようでもある。

なんと、グルーポンのシステムは、

経営者からすれば半額以下で販売し更に手数料が50%。通常価格の25%しか入ってこない。

http://getnews.jp/archives/92461

ようするに、グルーポンの営業方針は、「クーポンを売って薄利多売でも利益を出した方がいいですよ」ではなく、

「原価割れしてもお客さんに来て頂く事で、リピーターを増やせる可能性がある。よって、このクーポンは原価ギリギリでも宣伝広告と考えるなら安い広告費用である」といった方針なんであろう。

しかし、実情は、経営者からすると、「多少でも利益を出したい」という思いから、通常価格を通常販売している商品ではなく特別セット等のようなものを作り、通常価格を跳ね上げているような店舗が最近目立つ。

たとえば、
フリードリンク付きと設定して、実際その店舗ではフリードリンク設定料金がなかったりする。

実際私が経験した店舗は、フランス料理店舗で、通常6,000円と8,000円のコースがあり、8,000円のコースに1ドリンク付きで平常価格9,200円で設定していた。
さらに、ごまかすために、この9,200円は税サ込みとなっている。

さらに、8,000円のコースは、通常のコースメニューではなく、そのグルーポン専用メニューとして8,000円とされている。

ようするに、6,000円のコースをちょっとアレンジして提供しても一切わからない。と思っているのであろう。

この店に行った感想は、9,200円の料理を食べに行ったと思ったら最悪の失敗。グルーポンの4,600円でも納得できるとは全然思えない。
4,600円も出せば、他でもっといい店がある。このような店は二度と行く事はないであろう。

実際このような経験をされている方も多いとは思うが、実際安くて満足される方が多く、日々このグルーポンの売上げが上がっているのは事実であろう。

先日、年末のおせち料理問題でアメリカの会社代表が動画で謝罪した事も話題になったが、今後もこのような事はグルーポン売上げに比例して増えて行く事であろう。

やはり、最終的には、ユーザー判断にゆだねられるこの共同購入クーポンサイトの問題である。



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